 
 
  移動平均線は、ある一定の期間の終値の平均値をグラフ化してもので、トレンドに乗るためのツールです。FXではトレンドに乗れるかどうかが勝負のカギである場合が多いので、移動平均線はFX必須のツールと言えます。移動平均線は、期間の決め方によって「5日平均線」「25日平均線」などと呼ばれます。
 

  移動平均線はローソク足チャートと組み合わせることによって、大まかなトレンドを把握できます。
 
 
- 1.平均移動線が上向きでかつローソク足チャートが移動平均線より上に推移している時は上昇トレンド。
- 2.移動平均線が下向きでローソク足が移動平均線より下に推移している時は下降トレンド。
- 3.移動平均線がローソク足も移動平均線の上下を行き来している時はボックストレンドと見られます。
 
移動平均線の期間の長さについて考えてみます。移動平均線は、設定期間が短いほど現実の値動きにより近くなり、逆に、設定期間が長いほど動きが滑らかで長期的な動きを示すという性質があります。
さらに言えば、期間を短くとれば短期トレンドが抽出でき、変化に素早く対応できるというメリットがある一方で、「ダマシ」も多くなります。
期間を長くとれば長期トレンドが抽出でき、「ダマシ」が少なくなるというメリットがある一方で、変化が緩慢になり認識の遅れを招くというデメリットがあるという訳です。
- 期間の短い移動平均線
- 短期トレンドに素早く対応できるが、ダマシの確率も上がります。
- 期間の長い移動平均線
- ダマシの確率が少ないが、変化が緩やかなのでトレンドに乗り遅れる可能性があります。
このように、期間のとり方によって様々な種類の移動平均線を描くことができ、各移動平均線によって短所・長所が異なることから、1種類の移動平均線に依存するよりも複数の移動平均線の動きを観察した方が、より適切な判断に近づくことができると言えます。
- 一般的に使われる期間
- 超短期線・・・5日線
 短期線・・・25日線
 中期線・・・75日線
 長期線・・200日線
 
以上が一般的に使用される移動平均の期間です。
次に、移動平均線を使った典型的な売買サイン「ゴールデンクロス」「デッドクロス」を説明します。
これは短期と長期の2本の移動平均線を用いて、位置関係をもとにトレンド転換を判定する重要なサインです。
 
 
   - 「ゴールデンクロス」
- 「短期の移動平均線」が、「長期の移動平均線」を下から上に交差して抜ける形がゴールデンクロスです。ゴールデンクロスは、値が下落した後に、上昇に転じたときに現れることから、『値が底を打って上昇に転じるサイン』と言われています。 
- 「デッドクロス」
- ゴールデンクロスとは反対に、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を“上から下に交差して抜ける形”のことをデッドクロスと言います。デッドクロス”は、値が上昇した後、下落に転じたときにあらわれることから、この形があらわれると、『値が天井を打ち、下落に転じるサイン』と言われています。

  移動平均線の種類はいろいろありますが、ここでは一般的にFXで使われている主要3つの移動平均の説明をします。
 
- 単純移動平均(SMA:Simple Moving Average)
- 直近のn個のデータの平均で、例えば、10日間の終値の単純移動平均とは直近の10日間の終値の平均です。それら終値をpM,pM竏驤1...pM竏驤 9とすると、単純移動平均を求める式は次の様になります。
 SMA=(pM+pM-1+pM-2...+pM-9)÷10 翌日の単純移動平均を求めるには新たな終値を加え、一番古い終値を除きます。この計算は改めて総和を求め直す必要はありません。
 SMAtoday=SMAyesterday(pM-n+1)÷n+(pM+1)÷n 
- 加重移動平均(WMA:Weighted Moving Average)
- 加重平均とは個々のデータに異なる重みをつけて平均を計算するものです。単に、加重移動平均 とは線形に重みを徐々に減らす手法を指します。n日間のWMAでは、最も現在に近い日の重みをnその前日をn-1と重みを減らしていき最終的にゼロにする手法です。
 WMAM=(npM+(n-1)PM-1+...+2pM-N+2PM-n+1)÷{n+(n-1)+...+2+1} 翌日のWMAを計算するには、WMAM+1とWMAMの分子(numerator)の差分がnpM+1-pM-...-pM-n+1であることに注目する。ここでの総和をTotalMで表すと次のようになります。
 TotalM+1=TotalM+PM+1竏恥M竏地+1
 NumeratorM+1=NumeratorM+npM+1竏探otalM
 WMAM+1=NumeratorM+1÷n+(n-1)+...+2+1
 分母は三角数なのでn(n+1)÷2で簡単に計算できます。
- 指数移動平均(EMA:Exponential Moving Average)
- 単純移動平均よりもトレンドを追うのにすぐれた分析方法、指数移動平均(EMA)があります。
特徴としては直近のデータにより大きな比重をおくので、単純移動平均より早く動きます。
 EMAtoday=EMAyesterday+α×(price-EMAyesterday) この式で EMAyesterday を展開すると以下のような冪級数となり、各時点の価格 p1, p2 などなどが指数関数的に重み付けされています。EMA=P+(1-α)p2+(1-α)2p3+(1-α)3p4+...÷1+(1-α)+(1-α)2+(1-α)3+... 理論上これは総和であるが、1-α が1より小さいため、項はどんどん小さくなってある時点で無視できる大きさになります。また分母は 1/α に近づいていくので(幾何級数のテイラー展開)、分子の無視しない項数を十分に大きくとれば、分母を正確に計算する代わりに1/αを使うことができます。
N日間のEMAと言った場合のNは単にα係数を示すに過ぎず、計算はN日間のデータだけでは済みません。ただし、直近のN日間のデータはEMAにおいて86%の重みを持ち、上の冪級数の式を使って最初のある日のEMAを計算し、その翌日以降は最初のほうで示した式を使います。
 99.9% の正確さ(重み付け)を求める場合、K=log(0.001×α)÷log(1-α) となるようKを設定して計算する項目数を決定する。ここで、log(1-α)は N が増えるに従って-2÷(N+1)に近づいていくので、おおよそK=3.45×(N+1)とすればほぼ99.9%の正確さとなります。
 なお、α=2÷(N+1)ではなくα=1÷NとするEMAもあります。
  このように移動平均線はFX取引において、非常に重要なテクニカル分析です。
他のチャートは移動平均を基に算出している物も多いですし、合わせて使うことも多々あります。
移動平均はテクニカルチャートの基本になります。
移動平均線をしっかり学べば、きっとあなたのFX取引が今よりも有利なものになるでしょう。
ですので、移動平均及び、テクニカルチャート全般が充実しているFX業者を選ぶことが、賢いFXの第一歩です。テクニカルチャートが充実しているFX業者をご紹介いたしますので、ぜひご参考になさって下さい。
 
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